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自己破産 相談

どんな郵便物でも閲覧できる?自己破産管財人の役割

 

自己破産を申し立てる人って、お金が稼げなくて家もない、
そんな人ばっかりだって思っていませんか?
実は、そうじゃない事だってあるんです。
例えば会社の社長だった人だって、操業が行き詰まって、
自己破産をするケースだってあります。
そうなると、土地や財産なんかで、
換金するとそれなりの金額になるっていうケースもあります。

 

そういった場合に、裁判所から選任されるのが、破産管財人です。
財産をお金に変える事ができるケースの自己破産を、管財事件と呼びます。
管財事件に関わってくる破産管財人って、具体的にどんな事をするんでしょう?

 

まずは、生活していくのに最低限必要な日用品なんかを除いて、
資産の換金をすすめます。
不動産や、高級車、生命保険なんかが当てはまってきますね。

 

次に、破産者に宛てて届く郵便物を回収、閲覧します。
これは、隠してる財産に関する情報がないだろうか、
わざとではなくても回収できていない財産が残ってないだろうか、
という事を確認するために行われます。
これらの行程で財産と引き換えに得たお金を、
まずは滞納している税金の支払いに充てます。
また、管財に必要な金額を控除します。
それでも残ったお金に関しては、
自己破産者にお金をかしている人達で分け合います。

 

郵便物を閲覧する、という事に関して、
「通信の秘密」に違反してるじゃないか!と思われがちなんですが、
自己破産法っていう法律で、管財人には郵便物の閲覧が許されてるんです。
財産隠し、破産者の逃亡なんかを防ぐためです。
郵便物に、保険に関する手紙が混じってたり、
株に関する手紙があったりすれば、
「まだ隠している保険があるのでは?」
「株式を持っているのでは?」というように、
財産の回収漏れが防げるというわけです。

 

管財人がこうやって郵便物を見たりするのはいつまで続くのかというと、
破産手続きが終わるまで。
手続きが終了すれば、郵便物を見られる心配はありません。
でも、終了前までは管財人にはどんな郵便物でも閲覧する権利があります。
あまり気持ちのよい事じゃないですよね。
ごくごく私的な郵便物だって、逃亡に関して何か書かれてるんじゃ?
などと疑われて閲覧されちゃうんですよ。

 

自己破産は、そう簡単に手続きが終わるものじゃありません。
借金を回収できなかった債権者の、犠牲の上に成り立っているんだっていう事を知っておきましょう。
換金できる財産は正直に申し出て、手続きが順調に進むように協力しましょう。
そのことが、自分のプライバシーを守る最善の方法にもなりますよ。

 

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