裁判所の同情をかう文章が免責の可否を左右する
自己破産手続きの中で、裁判所に提出する反省文のような ものがあります。
これを「陳述書」と呼びます。 陳述書に書かれている内容を考慮して、裁判所はその人を
本当に免責してもいいのか?を判断するのです。 そのため、この陳述書は非常に重要な役
割を持ちます。 ・・・ところで、陳述書ってサラリと言いましたが、その 内容について知り
たい方も多いですよね? ここでちょっとお話ししていきますね。
まず、陳述書では一番最初の借金について書きます。
例えばギャンブルに誘われて軽い気持ちで遊んだらハマって、 気付いたら借金しなければ
生活できなくなっていた・・・ というような感じですね。 いわば陳述書はあなたの借金の履
歴書のようなものです。 あなたが自己破産に至るまでの経緯を正直に告白しましょう。
それから、債権者への思いも必要です。
ここ、とっても重要ですよね? 反省しているかどうか厳しくチェックされる所だと思います。
自己破産するということは、言い方は悪いですが借り逃げ するということですから、債権者
には多大な迷惑がかかって いるわけです。 そんな債権者に申し訳ない気持ちを綴ります。
返済できずに非常に心苦しいが、今の生活の状況を考えると 致し方ない判断だった。
迷惑をかけて申し訳ない・・・といった内容になるでしょう。 それから、自己破産を申し立てる
ようになった経緯と今後の 生活の展望についても書いていきます。
どうして自己破産するまでになってしまったのか? 裁判所から見て「これじゃあどうしようも
ないよね」と思える 経緯がないとダメなのです。 最初はギャンブルのため、その後は自転車操
業で借りては返す の繰り返し。 最後は生活すらもままならなくなった・・・そんな内容なら ずっと
ギャンブル三昧でどうしようもなくなった!という場合 よりもまだ心象は良いのではないでしょうか?
自己破産後、どのような生活を送っていくのかについても しっかりと書いておかねばなりません。
債務者を再生させるための手続きですから、裁判所としても 再生して貰わなければ困るのです。
再生の見込みがある人が自己破産を認められるのです。 自己破産が認められるか、そうでないかは
雲泥の差です。 陳述書がそのカギを握っているわけですから、自分の文章力を 総動員してこれ以上
ないってくらいの同情を引く文章を作り あげてください。
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