自己破産しても免責さえもらえればデメリットは全て消える!?
自己破産するとどんな恐ろしい目に合うかとビクビクしている方。
大丈夫です。怖いことは何もありません。
それどころか借金の取り立てに 怯える生活にピリオドが打てます。
破産手続きが開始されれば法により 取り立てが禁じられるからです。
家財道具だって取られません。家電製品や衣類など生活に必要なものは
そのまま。怖い人たちがどドヤドヤと押しかけてきて生活品のすべてが
差し押さえられた挙句家から追い出される、のは映画やドラマの中でだ
け で現実には行われません。
自己破産とは基本的に財産と目されるものがある場合に、それを換金して
債権者に均等に配分することで、強制的に借金を精算してしまうことを
いいます。財産と呼べるものなんて何もないという人でも、マイホームや
マイカーを有していれば失います。ローン支払い中であっても、です。
家も車も貯金も保険も、とにかく金目のものはなんにもないという人が
自己破産したらどうなるのでしょうか。 さすがに何のお咎めもなしとい
うわけにはいかないようで、下記のような 不利益を被ります。
@官報に載る→公的機関紙。金融機関の人が見る。でも一般の人の目には触
れないもの。闇金業者からの勧誘に悪用される恐れがある。
A信用情報に載る→7年〜10年記載される。
B破産者名簿に載る→本籍のある市町村役場の破産者名簿に記載される。
C特定の職業に就けない→警備員、保険外交員にはなれない。約1年間弁護
士や司法書士、行政書士、公認会計士等になれな
い。会社の役員、取締役になれない。
保証人、後見人、遺言執行者になれない。
D住所の移転と旅行の制限→裁判所の許可が必要になる。
E再度自己破産しづらい→7年間は非常に難しい
ところがこれらの不利益と称されるものはなんと、免責許可がなされてしまえ ばきれいになくなるのです。
つまり本当に恐れるべきものは自己破産によって被るデメリットではなく、
(自己破産を申し立てたものの審査の結果)免責を受けられなくなってしまう ことにあるのです。
免責とは借金の帳消しを含め全ての責任が免除されること。
当然上記の不利益 を被るいわれもないというわけです。
ですから不利益を被っている期間は わずか数か月、申し立てから免責許可が下りるまでの間にすぎません。
その後は晴れて自由の身、一般人と同じ扱いになるのです。
ただしAとEは免責許可を受けたとしても7年は効いています。
7年後、消えたとしても その効力はずっと続くと思っておいた方がいい でしょう。
どういうことかというと、クレジットやローンができにくくなる のです。
つまり、もう借金ができないということ。実はここが自己破産の一番の ポイントなのです。
いったん自己破産してしまったら、事故情報や名簿記載が消えた後も、もう
誰もお金を貸してくれないようになるってことなのです。
多重債務者の一番のウイークポイントは、すぐに借金してしまうこと。
自分の意志で歯止めをかけられない点です。 だったら貸す側が「もう貸さない」
と言えるような仕組みを法の力で作りだし たのがこの自己破産という制度なのです。
ですから自己破産者にとってのデメリットが、実は債務者のためを思った 究極のメリットでもあるといえるのです。
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