自己破産 相談

自己破産手続には、「破産手続き」と「免責手続き」の
ステップがあります。
大まかな流れでいうと、まず生活が破たんしてしまった
債務者が必要最低限の生活費以外の財産を処分して、それを
お金を貸した債権者に分配するという手続きをとります。
これが「破産手続き」です。
しかし、この時点ではまだ自己破産手続きは完了ではあり
ません。
自己破産を申し立てる方にとって、一番重要なのは
「借金がなくなり、新たな一歩を踏み出す事」ですよね。
借金がなくなる、つまり債務の免除は次のステップである
「免責手続き」によって行われます。
この「免責手続き」とは、裁判所が「この人の借金は
帳消しにしてもいいのか？」を判断することをいいます。
つまり、裁判所の判断次第では例え自己破産を申し立てた
としても、借金がなくならない可能性もあるのです。

裁判所が借金を帳消しにすることが正義に反すると判断
すると、免責不許可となります。
返済不能なほど借金で首がまわらなくなった人にとって、
自己破産は最後の砦です。
その砦も全ての人に与えられるものではないという事を
しっかりと理解しておかねばなりません。
裁判所が許可するかどうかで、今後の生活が大きく変わって
くるわけですから、債務者にとっては自己破産の申立てに
おいてここが一番の山場と言っていいと思います。
しかし、実際の所、免責不許可となるのは全体の10％にも
満たないようです。
例えば、ギャンブルを繰り返した挙句の自己破産で
あったり、浪費によって自己破産に至った場合なんかは
認められないケースもあります。
生活のため借金し、その借金を返済するために他の所から
お金を借り、雪だるま式に増えて行った借金の返済についに

首がまわらなくなった・・・
そんな方とは自己破産に至った経緯が大きく違いますから、
その点に関してはしっかりと裁判所も見ているワケです。
そもそも自己破産とは、債務の免責によって新しい一歩を
踏み出させるための手続きです。
ギャンブルや浪費などが理由の場合、「いくら借金しても
また自己破産すればいいや！」というような短絡的な行動を
取る事も懸念され、自己破産本来の目的を達成できない
場合もあるとの判断なのでしょう。
お話ししたギャンブルなどによる理由の他にも、免責が
認められないケースが幾つかあります。
そして、その免責事由に該当する場合でも免責が認められる
特別な場合もあるようで、それは裁判所の判断次第なのだ
そうです。

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