お笑い養成所

自己破産 相談

精神的なダメージは大きい!自己破産を遠ざけるためにできることとは?

 

わたしの友人は、40代半ばにして会社が倒産し、何の資格も技術も持って
いない事が災いして、それまでの半分程度の給与しか貰えない仕事に
就きました。家族もいて、社宅を追い出され、新たに家を借りたりして
「もうダメかも」なんて行っていた矢先、「自己破産する事にした」と連絡が
ありました。
わたしは自己破産について殆ど知識がなく、何かとても悪い事なのではない
かと思い、彼を思いとどまらせようと直接話をしました。

 

自己破産をすると、どうなるのか。彼にとって何がプラスになるのか、まず
訊いてみました。どうやら車のローンがかなり残っていたそうで、それが
チャラになるとの事です。これだけで、収入のうちの多くを占めていた出費が
相当減ると言います。もちろん車は手放す事になりますが、必要とあれば
レンタカーを借りると言っていました。社宅を出なければならず、家を借りる
事になったそうですが、裁判所からの許可を貰って近くのアパートに
引っ越したそうです。自分が住みたい所に自由に引っ越すということは難しい
ようです。必ず裁判所が介入します。しかしそれまでの生活を大きく変える
事はなく、ただ自分が頑張って働いていけばいいんだ、と前向きな友人をみて、
ほっとしました。

 

しかし、生活が変わらないとは言え、自己破産の手続きとはそう簡単なもの
ではなく、生活に必需ではないもので換金できそうな宝石類なんかは換金した
そうですし、車のローンを免責としてもらうのにも1ヶ月はかかるそうです。
また、新たにクレジットカードを作成したりする事も難しいですし、もちろん
家のローンや車のローンも組めません。でも辺りは生活に必ず必要と言う
わけではないから、と言っていました。弁護士、破産管財人、裁判所、ローン
会社。様々な人に迷惑をかけながらの手続きとなる事は精神的なダメージが
大きいようです。
今一番困っている事は、いわゆる闇金業者からダイレクトメールが送られて
きたり、架空請求メールが頻繁に届く事だそうです。自己破産をすると、
「官報」という国の広告のようなものに、自己破産者として名前が掲載される
ため、それをたどられるようです。自己破産した本人は「自分のせいで」と
自責の念に駆られているところに、更に「お金がないなら貸しますよ」なんて
いう誘いのメールが来るのは、精神的に辛いと言っていました。そもそも
自己破産をしてから7年間は、お金は借りる事ができないそうです。これは、
再び自己破産に至る事を防ぐため、同じ事を二度と繰り返さないためですね。

 

一見、以前と何も変わらない生活を送っている友人ですが、苦労して今の
生活を守っているんだ、という事が分かり、応援してやりたい気持ちになり
ました。それとともに、自己破産に陥らないために、日頃から浪費を抑えたり、
万が一の時(例えば会社が倒産など)のために貯蓄をしておく等、できる事は
やっておきたいな、とこの一件で思いました。

 

債務整理の強み専門家別ランキング