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自己破産 相談

借金苦からの夜逃げは一時避難に過ぎないことをどうかお忘れなく

 

テレビドラマなどで、家族と喧嘩した時、弱い側が別の部屋に
逃げ込んで鍵をかけしばらく出てこないシーンを目にすることがある。
これは一時的に居場所を変え、相手の脅威から逃れると同時に
自身の頭を冷やすための方法だ。

 

ただしずっとそこにいても喧嘩は終わらず、問題は複雑化するばかりか、時間とともに自分の立場がどんどん不利になる。折を見て部屋を出て、勇気を持って相手と和解する必要がある。

 

夜逃げもそうあるべきだ。
昨今の不況で破産による夜逃げが急増している。夜逃げを支援するいわゆる「夜逃げ屋」というシリアスなビジネスも君臨し、夜逃げは今や現実の危機を回避するための正攻手段になっている。
借金苦に陥った場合、自己破産などの債務整理をするのが通常であるが、それ以外の選択肢として夜逃げがあることも知っておきたい。

 

なお夜逃げするならば前出の「夜逃げ屋」に依頼するのが安心だ。迅速な引越しや新居の手配、再就職の斡旋、各種工作などを手伝ってくれるからだ。費用はサービスのレベルにもよるが10万から30万程度で、自己破産にかかる費用よりも安く済む可能性が高い。

 

ただし夜逃げはあくまでも一時的な対処療法に過ぎないことを認識しておくべきだ。夜逃げ屋のほとんどはこう標榜する。
「借金苦から逃れるための夜逃げは、取り立て屋の圧力や、心理的危機から一時的に逃れるための手段に過ぎません。ストーカーとか夫の暴力から逃れる場合とは多少異なります」

 

よって債務者を避難させたあと無料で弁護士を紹介するなど、きちんと合法的に債務を整理することを勧めている。夜逃げ屋であればこそ、夜逃げが根本的な解決方法ではないことをよく知っているのだ
それに一生逃亡し続けるのは現実的に不可能である。借金取りはあらゆる方法を駆使し、それこそ血なまこになって探し回るだろうから、そのうち見つかる可能性がある。また逃亡先隠蔽のため住民票を残したままなので年金や健康保険などの行政手続に支障が出る。

 

子供がいれば学校に行かせる必要があるし、そのためには住民登録が必要になる。それにいつ発見されるかという恐怖に怯えながら生きるのは精神的負担が大きすぎる。とくに何の罪もない家族にとっては理不尽な我慢この上ない。

 

こんな話がある。暴力的とも言える借金取りからの過激な追及で若い男性が自殺を考えた。そのことを知った知人女性が夜逃げ屋に「通報」した。夜逃げ屋が駆けつけると、彼はすっかり憔悴しきっており、いつ死んでもおかしくない状態だったという。夜逃げ屋はすぐに彼を逃した。

 

隠れ家に入った彼は少し明るさを取り戻し、その後も弁護士を通して自己破産の手続きをするなど前向きに生きることができたそうだ。
夜逃げしたとしても、心の整理がついたらなるべく早く部屋の鍵を開け、現実と向き合わなければならない。

 

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