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必要書類が多い任意売却は、早めの着手がキモ

必要書類が多い任意売却は、早めの着手がキモ

 

住宅ローンの支払いが滞ると、三ヶ月から半年ぐらいで
「競売開始決定通知書」が送られてきて、競売への準備が始まります。
 こうなると、抵当権が行使される事になり、
自分が今住んでいる家は、所有権はあるものの、
「差し押さえ」という状況になり、
勝手に所有物件を売払ったりする事ができなくなってしまいます。

 

 差し押さえから1ヶ月が過ぎる頃、
裁判所から「現状調査通知」というものが送られてきます。
裁判所から調査員と評価人が、何月何日の何時頃、家に伺いますよ、
といった内容の通知です。
これは、国が物件の調査に来ると言う事で、すっぽかしが許されません。
万が一、この日時に誰も在宅していなければ、勝手に鍵を開けられ、
家の中に入られても、文句は言えません。
インターフォンに応じなくても、結果は同じです。
勝手に上がり込まれます。
どうしても家を留守にする時には、家族の事情などに詳しい人間、
たとえば親戚などにお願いして、立ち会ってもらうと良いでしょう。

 

 現況調査の際、用意しておきたい書類は、建物の間取り図です。
また、建物や土地を誰かに貸していたりする場合は、
賃貸借契約書なども必要になります。

 

 現況調査が終了すると、競売まで残された時間は4ヶ月程。
もし任意売却に切り替えるのであれば、この辺りが最終ラインとなってきます。

 

 任意売却には、実に様々な書類が必要になってきます。
例えば、印鑑証明、ローンの借入先とのやり取りをした書類、
権利書、建物の評価証明書、固定資産税などの納付書、
物件の売買契約書などは自分達で用意が必要ですし、
また任意売却を請け負ってくれる会社からは委任状、
任意売却のための申請書、
抵当権を消すための申請書や生活状況についての申請書などを
提出するように言われます。
これらを短期間で一気に準備すると言うのはなかなか困難ですよね。

 

 ですから、競売開始決定通知書が送られてきたら、
物件を手放す覚悟ができているのなら、
まずは早めに不動産屋や弁護士など、
任意売却に詳しい専門家に相談しましょう!
余裕を持った準備をする事で、
債務者にできるだけ優位に話を進める事ができるでしょう。=

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