「サービサー」の存在を知っておこう
せっかく手に入れたマイホームなのに、
収入の減少でローンが支払えなくなってしまった！滞納が続いてしまった！
そうなると、裁判所から「競売開始決定通知書」が送られてきます。
そしてマイホームは競売にかけられ、売り飛ばされてしまいます。
残るのは残債と、当面の生活費の工面。
そうならないように、適正な価格で家を売り払い、
弁済にあてる方法が「任意売却」です。
任意売却では、競売で落札される価格より
１割から２割高値で売買する事が可能ですし、
競売にかかる費用（債権者が負担している）や家を明け渡した後の生活費、
引っ越しの費用などの事も考えられています。
しかし、住宅ローンの残債が多いままで競売にかけられた場合、
残債よりも住宅の売買価格が低い可能性がでてきます。
競売程ではないにしろ、債務が残ってしまいます。
こういった場合、残った債権は「サービサー」という組織に
うつされる事がほとんどです。
銀行などの債権者から債権を安値で買い取り、
債務者には残債よりも低い価格を返済させるという会社です。
例えば、残債が５００万円あったとすると、
サービサーは銀行から２５万円程度で債権を購入します。
そこにサービサーの利益や手数料を足して、
１００万円程度の額を提示してきます。
５００万円あったはずの残債が、１００万円に減るのですから、
嬉しい事ですよね。
サービサーは、法務大臣の許可を得た民間会社です。
回収されない債権があまりに増えた昨今、活躍している会社です。
法務大臣の許可を得るには、条件がいくつもあり、
それをクリアしている会社ですので、信用が置けます。
残債の回収方法に関しても、厳しい取り決めがあり、
朝や夜間の訪問や連絡、職場へ急に連絡をいれてくる、
脅迫、暴力などは絶対に禁止されています。
債権回収会社などと聞くととても怖い組織を思い浮かべますが、
全くそのような事はありません。
任意売却とは切っても切れないサービサー。
これから任意売却を考えている方は、お世話になると考えて良いでしょう。
もし万が一残債があるとしても、
こうした組織があるという事を頭に置いておきましょう。
そうすれば、売却価格に過剰に不安になる事がなく、
安心して任意売却を行う事ができますよね。=
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