過払い請求をするとブラックリストに載る?
「過払い請求」という言葉をご存知の方は少なくないかと思いますが、
それと同時に頭に浮かんできそうな言葉が「ブラックリスト」です。
消費者金融業者からお金を借りて、滞納してしまったり、自己破産をしたり
するとブラックリストに記入されて、一定の期間ローンが組めなくなったり、
クレジットカードが作れなくなったりするというのをよく耳にします。
このブラックリストに記載されてしまうのを恐れて、
過払い請求を断念する方も多いと言います。
しかし、実際のところブラックリストという名前のリストは存在しません。
ローンを組んだり、クレジットカードを作ったときに私たちの情報が
信用情報機関と呼ばれるところに登録されるようになっています。
もし滞納や破産をした場合、事故情報として信用情報機関に
登録されてしまい、他のカード会社と契約する場合や、
ローンを組むときに警戒されてしまうというわけです。
そして、気になる過払い請求後の登録内容ですが、
確かに以前は事故情報として記載されていたという事実があります。
しかし、2010年より金融庁より過払い請求は消費者の権利であって、
信用情報とは無関係であるという旨の方針が発表され、
過払い請求後の事故情報の登録は廃止されることとなりました。
このため、完済した後の過払い請求によって信用情報機関に
送られる情報は何もなく、全く影響を受けないと言えます。
一方、完済前に過払い請求を行った場合、請求が通って借金が
なくなったとしても、過払い請求を行った時点では借金が残っており、
債務整理を行ったとして事故情報が登録されてしまいます。
債務整理とは、多額の借金をしてにっちもさっちもいかなくなってしまった
債務者が借金の減額のためにいろいろな手続きをすることです。
広く知られているものに自己破産がありますが、過払い請求を
行った場合にも債務整理を行ったと記載され、数年間
クレジットカードを作ることやローンを組むことが制限されてしまいます。
過払い請求をする際、もし大きな買い物をする予定を控えていて、
ローンが組めなくては困るという状況ならば、
完済を待ってからの請求をおすすめします。
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